動物病院よくなれ

診療について

一般診療

人の高齢化と同じように動物たちの寿命も犬14歳、猫14.2歳(2017年)と伸びてきており、それに伴う高齢動物の循環器疾患、腎臓疾患、腫瘍疾患なども増加しておりま  す。当院ではそれに対応し的確に診断治療するため幅広く内科・循環器・腫瘍・歯科・皮膚科などを学び常に知識技術のアップデートを行い、診断するために必要な問診、視診、触診、指診、検便、尿検査、レントゲン検査、胸部腹部超音波検査、心電図、血圧測定などを適宜実施し、病気の原因にアプローチ、治療していきます。

診断の結果、より高度な治療が必要な場合や診断の為にCT/MRI等の高度画像診断装置が必要な場合は山口大学附属動物医療センターや2次高度医療センターと連携紹介しながら治療にあたらせていただきます。

予防医療

動物達の健康を保つために病気の治療は大切なのですが、そもそも病気にならないようにすることが非常に大切です。防げる病気と防げない病気がありますが、犬では狂犬病、混合ワクチン、フィラリア予防により予防できる病気があります。

 狂犬病ワクチン 

狂犬病予防法により接種が定められており、飼い主は年一回の狂犬病ワクチン接種をけさせる義務があります。4月から6月末までが推奨されますが、当院では1年を通して接種が可能ですのでご相談ください。

 犬混合ワクチン 

ジステンパーウイルス、パルボウイルス、アデノウイルスⅠ・Ⅱ型、コロナウイルス(旧型)、パラインフルエンザウイルス、犬レプトスピラ症を含むワクチンで年一回の接種が現在のところでは推奨されます。
当院では現在2種、6種、10種を取り扱っております、子犬の接種時期に関しては随時ご相談ください。
ワクチンを打てない場合やウイルス病への抵抗力を調べたい場合は当院では抗体価の測定ができますのでそれに関してもご相談ください。

 犬フィラリア症 

犬フィラリアは蚊が媒介する寄生虫で、蚊の吸血により感染が成立してから3か月から6か月で成虫となり心臓の肺動脈部で寄生します。慢性期には咳、腹水胸水貯留、肺血管塞栓症、腎不全、肝不全を起こす場合がある怖い疾患ですが、月1回の予防薬を飲むだけでほぼ100パーセント予防できる病気です。当院の地域では5月上旬から12月上旬までの予防が必要です。

犬と同様にワクチンは重要な予防となります。最近では猫の突然死の原因としてフィラリア症が、人畜共通感染症としてSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が注目されています。

 猫混合ワクチン 

ヘルペスウイルス・カリシウイルス・パルボウイルス・猫白血病ウイルス・クラミジアに対するワクチンです。現在当院では3種、5種の生ワクチンおよび不活化ワクチンを取り扱っております。

 猫フィラリア症 

犬フィラリア症は犬だけでなく猫にも感染を起こします。発生数は犬ほどではないものの、発見が難しく猫の突然死の原因の1つと考えられています。犬と同様に月1回の予防ができ、首の皮膚に滴下するだけのタイプが便利でしょう。
当院の地域では犬と同様に5月上旬から12月上旬の予防が必要です。

  SFTS  

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)はマダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群ウイルスによって引き起こされます。元気消失・黄疸・発熱・嘔吐を症状とし血液検査では白血球減少・血小板減少がみられ猫での致命率は60%と非常に恐ろしい病気です。ネコーヒト感染も報告されており、猫の唾液糞便尿中からウイルスが排泄されるためすべての体液に接触しないように注意する必要があります。マダニだけが感染源とはいえないものの、予防は非常に重要であるといえます。

※現在フィラリア予防、ノミ予防、マダニ予防、内部寄生虫駆除がスポット滴下タイプ1剤でできるものがありますので当院スタッフにご相談ください。

定期健診

当院ではワクチン接種時に健康診断の血液検査を推奨しております。検査項目には普段症状の出にくい貧血・白血球数・血小板数・肝臓数値・腎数値・血糖値が含まれ病気の早期発見に役立てております。ワクチン来院時や診察の際には問診、視診、聴診、臭い、触診、検温にて健康状態に異常がないかを注意深く観察します。異常があれば症状の原因を探るためにインフォームドコンセントの上で検査を進めていきます。

それ以上に症状がない場合での腹部・胸部レントゲン検査、心臓超音波検査、腹部超音波検査、全項目血液検査、ホルモン検査、検便、検尿を含めた健康診断については、ご希望に沿って実施いたしますので獣医師にご相談いただければと思います。

外科

当院では避妊去勢手術から整形疾患まで年間約500件の手術を実施しております。健康な動物達への避妊去勢手術だけではなく、基礎疾患(心臓弁膜症、腫瘍疾患、腎不全など)を罹患している動物達への手術も必要に応じて実施しています。当院での対応が難しい手術が必要な場合には山口大学付属動物医療センター、高度医療施設と連携して治療にあたりますのでご安心ください。

 手術実績 

犬避妊手術・去勢手術・猫避妊手術・去勢手術・子宮蓄膿症・帝王切開術・胃捻転・胃切開・脾臓摘出・肝臓部分切除・胆嚢切除術・腎臓摘出・膀胱切開・腸吻合・腸切開・会陰ヘルニア(直腸固定、前立腺固定術)・鼠経ヘルニア・臍ヘルニア・実質臓器腫瘍切除・皮膚腫瘍切除・チェリーアイ・骨折プレート整復・骨折ピンニング整復・眼瞼瞬膜フラップ術・軟口蓋切除・気管切開・甲状腺切除術・外側耳道切除・切開・股関節骨頭切除術・眼球摘出術・脛骨粗面転移術および外法・十字靭帯断裂オーバーザトップ法変法・乳腺腫瘍片側切除全切除・断指・断尾術など

手術についてはコチラ

歯科

3歳以上の動物では80%以上が歯周疾患を抱えているといわれています。低年齢であっても遺残乳歯、歯肉炎など、猫では歯肉口内炎、歯の吸収病巣、中高齢で破折、歯髄炎、歯髄壊死、内歯瘻、外歯瘻、口腔腫瘍など疾患も多岐にわたります。当院でも歯および歯周疾患を治療する機会の増加に伴い私達獣医師もレベルの高い技術と知識を要求されるようになっています。

そこで当院では国内では最高レベルの歯科講習・実技講習をクリアし、的確に診断し治療できるよう研鑽しています。

 治療実績 

歯石除去・歯冠修復・抜歯・抜髄根管充填・生活歯髄切断
猫の全臼歯抜歯など

 獣医歯科研究会 

レベルⅠ講義過程修了
レベルⅡ講義過程修了
レベルⅢ講義・実技講習過程修了
レベルⅣ(最高位)講義・実技講習過程修了

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